日本現代文学大事典 人名・事項篇 (明治書院,1994)
 
岩田宏 いわたひろし 昭和七(1932)・三・三〜。詩人。本名小笠原豊樹。北海道虻田郡生。東京外国語大露語科中退。昭和十三年東京に移り、戦中岩手県に疎開、二十四年東京外国語大露語科入学。第一詩集『独裁』(昭31)、第二詩集『いやな唄』(昭34)の独特な現実諷刺の詩風をもって戦後詩壇に登場。詩集『頭脳の戦争』(昭37)『岩田宏詩集』(昭41)『最前線』(昭47)、詩画集『グアンタナモ』(昭39)の他に『マヤコフスキー詩集』(昭27)など翻訳多数。 (木村幸雄)