「京極農場」について。続き。 (社会人/男性) (つくっている番組は、明治時代、香川より洞爺村に入植し、京極農場を経て、狩太〜昆布と移っていった家族の跡をたどっている。) 洞爺〜京極農場(東倶知安)〜狩太(ニセコ)〜昆布の地域が一枚に収まった当時の地図はないだろうか? |
「橋本家所蔵・寄贈郷土資料一覧(平成24年8月3日現在)」の中から数点を見ていただき、その中から、明治44年7月・北海道庁発行の地図を使った。決め手は、「昆布」の地名が入っていたことなどによる。 |
「京極農場」について。 (社会人/男性) (東京のテレビ局だが、香川県民の移住の跡をたどる番組を企画している) @ 「農場」の写真資料があるか?(「農業指導団」の7人が立っているあの有名な写真以外で) A 「農場」のことが書かれている本を B 「農場」の跡地は、今現在確認することができるか? |
(12/12 電話口で)Bについては、「京極農場事務所」があった地点が公園のように整備されて残っていることを伝える。記念碑も建っている。 @〜Aについては、とりあえず湧学館2階の郷土資料展示の「先駆者の足跡」パネルなどをお薦めした。「開墾当時の京極農場」「京極農場事務所全景」などの貴重な写真がパネルになっている。図書資料については調べた上で翌日連絡。 (12/13 電話で)「京極農場」のことが詳しく書かれた本として、 ■ 京極町史 (京極町,1977.3) ……2階パネルの原本となった橋本家所蔵の写真多数あり。(北大図書館北方資料室所蔵の写真には「京極農場」という形での写真はないようだ。) ■ 京極村史 (阿部長之助編纂,1957.1) ……「京極町史」の前身。第十九章「産業」の他、随所に「京極農場」の記述がある。写真資料はなし。 ■ 洞爺村史 (洞爺村,1976.10) ……「にれの木は知っている」の章に「京極農場」の詳しい記述あり。また、同章には(「京極町史」には扱われていない)「京極農場の開拓風景」(所蔵は橋本家)という写真が入っている。「柳行李のたからもの」の章では、京極農場とも関連の深い三橋政之について詳しく書かれている。 ■ 橋本家所蔵・寄贈郷土資料一覧(平成24年8月3日現在) ……橋本家より寄贈された郷土資料124点を京極町教育委員会がリスト化したもの。「京極農場」関連の資料も数多い。「洞爺村史」に登場した「京極農場の開拓風景」も含まれている。 ちなみに、「農業指導団」写真の7人の内、右から2人目の人物が京極農場第2代管理人・橋本作治。左から3人目が脇方に鉄鉱石鉱床を発見した藤村徳治。 |
アイヌの人たちの衣装が出ている本を。 (先生/女性) (学芸会・劇の衣装なので、絵本などがよい) |
十数冊、絵本を中心に用意したものの中から、次の本を借りて行かれた。 ■ アイヌとキツネ かやのしげる/文 東京:小峰書店 2001/11 H E カヤ ■ イオマンテ 寮美千子/文 東京:パロル舎 2005/02 H E コバ ■ 熊神とカパラペポンス かやのしげる/文 東京:小峰書店 2002/11 H E イシ ■ コミックアイヌの歴史 1 (イ シカリ 神うねる河) 横山孝雄/著 東京:汐文社 2008/12 H 211 ヨコ 1 ■ チュク チェプ 辻角元/作 札幌:アイヌ文化振興・研究推進機構 2011/03 E ツジ ■ トーキナ・ト 津島佑子/文 東京:福音館書店 2008/05 H E ウカ ■ トヌペカ ランラン かいせみほ/絵 札幌:アイヌ文化振興・研究推進機構 2009/02 H E カイ ■ パナンペとペナンペ うみのカムイによばれる 北原次郎太/絵 札幌:アイヌ文化振興・研究推進機構 2010/03 H E キタ ■ パナンペ・ペナンペむかしがたり 中村欽一/作 東京:童心社 1992/06 H E ナカ ア ■ 先住民アイヌ民族 (別冊太陽) 東京:平凡社 2004/11 H 382.1 セン |
物の「包み方」が出ている本を。 (社会人/女性) |
聞けば、「一升瓶」の包み方を探しているという。分類「385.9」の方が(「754.9」よりも)圧倒的に本が揃っていたので、こちらを主に書架案内。借りていかれた資料。 ■ ラッピング・バイブル ラッピング協会/編 (ナツメ社) ■ ラッピングのきほん事典 宮田真由美/監修 (西東社) ■ ふろしきと手ぬぐいの本 京都和文化研究所むす美/監修 (山海社) ■ まいにち、ふろしき 山田悦子/著 (誠文堂新光社) ■ オリガミ Package BOOK 小林一夫/監修 (文化出版局) |
胆振線(特に「脇方」)について調べている。 (社会人/男性) |
同じような質問を受けた2008年当時は「京極町史」や(奇跡的に所蔵していた)「わっかたさっぷ」以外にこれといった資料もなかったが、今回はかなりの資料を駆使することができた。今回、新しく使った資料。 《胆振線》関係 ■ 鉄路の響き 今は遠く 京極町教育委員会/編 2009.10 ■ 東倶知安線建設概要 (平成19年度湧学館製本教室作品) ■ 胆振線作品集 (平成20年度湧学館「後志の文学」読書会テキスト) ■ 小説「血の呻き」とタコ部屋 「札幌民衆史シリーズ11」編集委員会/編 2010.11 ■ 沼田流人著「血の呻き」第一部,第三部 (コピー) 《脇方》関係 ■ 脇方郷土史 阿部長之助/編 1958.12 ■ [京極村脇方小学校]開校五十年記念誌 1961 ■ 思い出(お別れの会記念文集) 京極町立脇方小中学校/編 1970.9 ■ 楢の木 前田克己/編著 1998.8 ■ 北海道のなかの山梨 武井時紀著 2006.12 |
京極町の双葉ダムの成り立ちについて知りたい。 (社会人/男性) |
京極町史 P946に「双葉ダムのあらまし」という項目があり、紹介しました。 喜茂別町双葉地区との関係についても書かれています。 |
防水の本はないか。 (社会人/男性) |
@農業関係の「防水」本を一緒に探したのだが、なぜか話が噛み合わない。詳しく聞けば、研究は「海中ロボット」に関するもので、より高度な「防水」に関する本が必要とのことでした。キーワード「海中ロボット」で横断検索をひくも、公共図書館レベルではあまり良い本がヒットしない。(道立図書館の所蔵本は「持っている」とのこと。) A検索をNACSIS Webcat に切り替えて、ようやくそれらしき本が出はじめる。 8件のヒットの内、 ■ 海中ロボット総覧(成山堂書店,1994) ■ 海中ロボット:技術の入門から応用まで(国際海洋科学技術協会,1993) ■ 海中ロボットの概念設計報告書(海洋科学技術センター,1979) ■ 海中ロボット運動特性試験報告書(海洋科学技術センター,1981) などに期待が高まる。しかし、これらの図書はほとんどが「海洋研横須賀」「海洋研横浜」の所蔵資料であることがわかり、このレファレンスはここで頓挫してしまった。ただ、公共図書館レベルでは湧学館と似たり寄ったりの結果にしかならないことは明らかなので、地域開放を行っている「室蘭工業大学」「北海道大学」附属図書館の利用をお薦めした。 |
昔のくらしについて調べる学習のため湧学館・図書館を利用したい。 (小学校4年生) |
以前(2008年)はパスファインダーを作成して提供しましたが、今回は 『図書館マップ』 を作成しました。 “ここの本棚に行くとこんな本がおいてありますよ”というかんたんな地図です。 湧学館 図書館マップ 〜昔のくらしを調べる〜 |